半世紀振り返り②-3 29歳 2回目の失踪そして退職
朝7時 指定された駅に行きました
すると髭面のガタイのいい作業服のおじさんに
メモを渡されました
最寄駅と住所 建物名が書かれていました
「そこに行って、言われた作業をして、17時になったら昨日の番号に電話かけて」
ということでした
行ってみると作りかけのアパートで
責任者のような方から仕事を伝えられ
作業をするというものでした
後で知りましたが、雑工という仕事で
職人さんが出したゴミを片付けたり
作業で使うものを運んだりする仕事でした
17時ぴったりに仕事が終わり電話をかけると
近くにいるから車で迎えに行くよ
給料もその時渡すねと
車が到着して
どこまで送ればいいのと聞かれたので
新宿の旅館に泊まっていますと伝えました
すると、勿体無いからうちに泊まれば？
と言われてお言葉に甘えることにしました
奥様が作ったおいしいご飯をいただき
温かい布団で眠りました
この時は何も考えませんでしたが
後で考えると怖いですよね
マッサージ師が悪い人だったら
紹介された仕事がとんでもない仕事だったら
泊まっていいよと言われそのまま拉致されたら
都会を舐めてたんだなと思います
幸い、いい方たちとの出会いに救われ
なんとか仕事と寝床をゲットしましたが
失踪10日目 まだ失踪したまま
半世紀振り返り②-4に続く
